「偽書・鬼畜王ランス伝」では物語の都合上オリジナル・キャラクターが登場します。その彼らについて少しばかり紹介させて頂きます。
彼等は話の要所要所で出てくると思いますが、飛び抜けた活躍はしないでしょう。ただ、外伝を書いたときは主役を張らせても良いと思いますが……
また彼等はそれなりに優秀な人物であっても、非常識な能力を持っている訳ではありません。ごく普通？の人達です。
「偽書・鬼畜王ランス伝」の主人公――と言うより、語り手であり狂言回し。
元々リーザス王国情報局の通信諜報分析官だったが、左遷され資料課に勤務していた所をマリスにスカウトされランスの副官となる。副官となってからの仕事は雑用処理全般、マリスとの連絡、ランスのお守り、ランスに殴られる事（笑）。
普通の人間であれば胃に穴を開けるような職場環境であるが、「鉄の胃袋」の渾名は伊達ではなく割と平然と務めている。
父親が元赤の騎士、母親が元紫の軍の魔術師であったため、その教えを受け剣戦闘と魔法技能を有しているが、LP３年３月の時点でLV３でしかない。本人曰く「剣の才能はお袋に、魔法の才能は親父に似た」との事である。ただし、それなりに修羅場等も潜り抜けている為、単なるレベル以外の面ではそれなりの物があるし、特に生存能力は高い――逃足が速いなどとも言うが。
緑軍結成と共に騎士となった、剣戦闘LV２を有する戦士。他の三人にも言える事だが、それまでは各々事情により干されていた。この男の場合、上官に対してあまりに反抗的であった為。当人に言わせると「阿呆な上官の馬鹿な命令になど従えん」との事。
ハイアットの幼馴染であり親友。そして同じ剣の師（ハイアットの父親）に学んだ兄弟弟子でもある。ただしハイアットと異なり才能に恵まれていた彼は、師の剣の全てを受け継ぐ。ちなみにその剣術は「『必殺技』など必要ない。一撃一撃を必殺のものとすれば良い」という、いわば示現流に近いものである。使用する武器は特注のグレートソード（両手持ち剣）。
緑軍結成と共に騎士となった、剣戦闘LV２を有する戦士。ヘルマン人亡命者である父親からバジバハル流剣法を学んでいる。母親はリーザス人であり、本人もリーザスの生まれであるのだが偏見から逃れえず、才能を有していながらこれまでは騎士となる事が適わなかった。
緑軍結成と共に騎士となった、剣戦闘LV２を有する戦士。軽薄な女誑しの容貌をしているが実際その通りで、かつて上官の女房に手を出し、それが元で軍を追われ掛けている。
まかり間違えばランスと衝突しそうであるが、「他人の女、それも上官の女に手を出すのはもう懲り懲り」との事である。
緑軍結成と共に騎士となった、槍戦闘LV２を有する戦士。身長２ｍを越す巨漢でそれに見合った怪力の持ち主であるが、それ故に新兵時代、訓練中に相手を殺してしまい以後辺境の警備隊に飛ばされていた。
老け顔であるが、実は四人中もっとも若かったりする。